| 先日、オイル交換で行きつけのスズキアリーナへ行ったら程よくヤレたJA11が鎮座してまして、工場長に話を聞いたらエコカー乗り換えで手放されたクルマとのこと。 …で、規定により再販は認められず間もなくスクラップになる以外に道はないということで、工場長もしきりに「もったいない。クルマとしてはまだまだイケるのに。」とぼやいてました。事実、このクルマは走行距離16万qでワタシのJA11より10万qも少なく、車体の傷みもワタシのそれよりずっと軽いものでした。「何でこんないいクルマが…。」と誰でも感じると思いました。 「どうせスクラップになるんだから、欲しいパーツがあれば交換してあげますよ。」と言っていただいたので、ホーンボタンにサイのマークとJimnyのロゴが入ったMOMOの革巻きハンドルをタダで頂戴して付け替えてもらいました。 おかしなことに、スクラップにするにもかかわらず手続きが済むまではクルマとして五体満足でないといけないとのことで、ワタシのJA11から取り外したハンドルはさっさとスクラップ行きのクルマに取り付けられました。 ワタシのJA11はカッコ良くて握り心地の良いハンドルを得ることができてラッキーではありますが、エコカー推進の名の下にまだまだ使えるのにツブされるJA11の現物を見てしまうと何ともやりきれない気持ちです。「もったいない」の精神からはちょっと理解しにくい政策にも思われ、こんなことで日本は大丈夫なのかと大げさな心配までしてしまいます。 今回ワタシがこのクルマに出会って最後の姿を見せてもらい、ハンドルを頂戴することになったのも、このクルマの声なき声に引き寄せられたようにも思えなくもなく、既に26万q超の老骨ながら日々働いてくれる我がJA11を少しでも長く使ってやりたいとの思いが新たになりました。
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